スタッフブログ

乳歯が虫歯になってしまう前に

お子さんの成長に伴い、虫歯について、歯磨きの方法、歯並びが悪い…などとお悩みは尽きないと思います。
歯磨きや適切な予防対策をしていれば虫歯になる事はありません。
歯並びに関しても成長していくうちに自然と整う事もございます。
虫歯対策や歯なびについて、お話しさせていただきます。

1.正しい口腔衛生の習慣

1.乳歯が生える時期・特徴

口腔衛生を整えていく上でまず大事になってくるのが歯磨きを習慣づける事と歯の正しい磨き方となります。

歯磨きの手順と頻度

1.歯ブラシに適量の歯磨き粉をつけます。フッ素入りの歯磨き粉がおすすめです。
2.歯ブラシを口の中に入れ、ゆっくりと歯と歯茎の境目をキレイに磨きます。
正しい角度(45度)でブラッシングすると効果的です。
3.上下左右の全ての歯に対して同じように磨きます。
30秒から1分間ほど、1つの歯に集中して磨くと良いです。
4.歯と歯茎の境目だけでなく、歯の表面、裏面、噛み合わせる部分も忘れずに磨きます。
5.歯と歯茎の境目を磨く際には、やさしく優しい力で行います。歯茎を傷つけないよう注意しましょう。
6.歯ブラシで磨けない部分や歯間には、デンタルフロスや歯間ブラシなどを使用して掃除します。
7.磨き終わったら、十分にすすいで口の中の歯磨き粉を洗い流します。
8.最後に、うがいをして口の中をすっきりさせます。
一般的には3分間以上の歯磨きをおススメしております。
朝晩の2回、または食事のあとに歯磨きを行うことが重要です。

歯間クリーニングの重要性

歯間クリーニングは、歯磨きだけでは届かない歯と歯の間の清掃が出来ます。
歯間には歯垢や食物のかすがたまりやすく、これらは虫歯や歯周病の原因となる細菌の繁殖を促します。
そのため、歯間クリーニングは歯の健康を保つために非常に重要です。

2.適切な食事習慣

虫歯と関連する、正しい食事習慣とは単純に甘いものを控える。といったことだけではございません。

乳歯のエナメル質は永久歯と比べて薄く、虫歯に対する保護が弱いです。

1.歯に良い食品と悪い食品の例

歯にとっていい食品

・チーズやヨーグルトなどの乳製品: カルシウムやリンなどの栄養素が豊富で、歯の強化やエナメル質の保護に役立ちます。

緑黄色野菜: ブロッコリーやニンジンなどの緑黄色野菜には、ビタミンAやC、食物繊維が含まれており、歯ぐきの健康をサポートしてくれます。

・高たんぱく質食品: 鶏肉や魚、大豆製品などの高たんぱく質食品は、歯の組織の修復や再生を助けます。

歯にとって悪い食品

砂糖:砂糖は虫歯の主な原因となります。
甘い飲み物やお菓子、加工食品などは必要以上の摂取を控えましょう。

酸性食品:レモンやオレンジなどの酸性食品や飲み物は、エナメル質を侵食し、歯へのダメージを引き起こす可能性があります。
摂取量に注意しましょう。

・スナック菓子や粘着性のある食品:ポテトチップスやドライフルーツなどのスナック菓子や粘着性のある食品は、歯に残りやすく、虫歯のリスクを高めます。
※悪い食品と記載をしていますが、正しい歯磨きや歯のお手入れをしていれば問題ありません。

歯を守るための栄養素

1.カルシウム: カルシウムは歯の主要な構成要素であり、エナメル質や歯の骨組織を強化します。
乳製品、葉野菜、堅果などが良いカルシウムの源です。

2.リン: リンはカルシウムと一緒に歯のエナメル質を形成し、強化します。
牛肉や豚肉、鶏肉、魚などの動物性タンパク源に多く含まれています。

3.ビタミンD: ビタミンDはカルシウムの吸収を促進し、骨の成長と発達を支援します。
魚、卵黄、キノコ、日光浴による皮膚への紫外線の暴露がビタミンDの豊富な源となります。

4.ビタミンC: ビタミンCは歯ぐきの健康をサポートし、歯肉炎や出血を防ぐのに役立ちます。
柑橘類、ベリー、トマト、野菜などが良いビタミンCの供給源です。

5.フッ素: フッ素: フッ素はエナメル質を強化し、虫歯の予防に効果があります。
フッ素は水道水やフッ素入り歯磨き粉などから摂取できます。

3.歯科医師への定期的な診察

子供の歯科検診は、乳歯が生え始めた頃から始めることが推奨されています。
一般的には、お子さんが1歳を過ぎた頃から定期的に歯科検診を受けることをおすすめいたします。

歯科検診では、歯科医師がお子さんの口腔内の健康状態を確認し、虫歯の早期発見や予防方法のアドバイスを行います。
お子さんに適切な歯磨きの方法を伝えご家族さまには食事習慣についても指導をさせていただいております。

4.歯科予防 フッ素処置の恩恵と適切な使用方法

虫歯が進行すると、歯の神経にまで達することがあります。
その結果、歯の痛みや歯がしみるという事が強く感じるようになるかもしれません。

歯科医院でのフッ素塗布

フッ素は歯を守る効果、除菌効果、エナメル質の強化・修復することができる、歯にとってとても有効な成分となります。
定期健診を受けることで、フッ素塗布をさせていただき、効果的に歯を保護します。

フッ素入り歯磨き粉の使用

歯ブラシとフッ素入り歯磨き粉を用いて日常的な歯磨きを行うことが重要です。
フッ素入り歯磨き粉は虫歯を予防し、歯のエナメル質を保護する効果があります。
歯科医師の指示に従って正しい方法で使用しましょう。

フッ素含有マウスウォッシュの使用

フッ素含有のマウスウォッシュは、口の中の細菌の成長を抑制し、歯の表面をフッ素で保護します。
歯科医師や薬剤師からの指示に従って使用しましょう。

フッ素の適切な使用は非常に重要ですが、過剰摂取は問題を引き起こす可能性があります。
歯科医師との相談や適切な指示に従うことが大切です。

5.矯正歯科の検討

歯並びが悪い=歯科矯正が必要という訳ではありません。お子さんの歯並びは顎の骨の成長と共に変化していきます。

矯正歯科の検討

1.歯並びが気になる場合の矯正治療

早期治療

全てのお子様に必要ではありませんが、矯正が必要な歯並びの場合、骨格が整っていない幼児の段階での矯正、床矯正をおススメします。
ご来院や検診の際気になるようでしたらお気軽にご相談ください。

虫歯リスクの低減

歯並びの乱れによる虫歯リスクの低減
が困難になる場合があります。その結果、食べかすや細菌が残りやすくなり、虫歯のリスクが高まります。

虫歯の負荷の偏り

歯並びの乱れによって、噛み合わせのバランスが崩れることがあります。特定の歯に負荷がかかりやすくなるため、その歯の周辺に虫歯が生じるリスクが高まります。

歯の摩耗や破損

歯並びの乱れによって、歯同士の接触が不正確になることがあります。
その結果、歯の摩耗や破損が起こりやすくなります。この状態では、虫歯の発生リスクが増加します。

歯科矯正が必要になりうる歯並び

隙間のある歯並び

歯と歯の間に隙間がある場合、食べかすや細菌がたまりやすくなります。これにより、虫歯のリスクが高まります。

噛み合わせの問題

歯の噛み合わせが不正確である場合、特定の歯への負荷が偏り、それによって虫歯のリスクが増加することがあります。

親知らずの位置

親知らずが正常な位置にない場合、周囲の歯に圧迫を与えたり、清掃が困難になることがあります。
その結果、虫歯が発生する可能性が高まります。

ただし、歯並びが虫歯リスクを高めるといっても、正しい歯磨きや定期的な歯科検診、予防処置を受けることで虫歯のリスクを大きく低減することができます。

6.予防処置の検討

小児歯科健診は、子供の歯や口の健康状態をチェックし、予防策を講じるために行われる重要な健診です。
検診時にフッ素塗布などを行い虫歯予防にもなりますし、お子様一人ひとりの状況を確認した上で適切なアドバイスができます。

フッ素とは?

フッ素処置は、歯の健康を保つために非常に有益です。
フッ素処置の恩恵と適切な使用方法を説明します。フッ素について詳しくはこちらをご覧ください。

1. 虫歯予防

歯ブラシとフッ素入り歯磨き粉を用いて日常的な歯磨きを行うことが重要です。
フッ素入り歯磨き粉は虫歯を予防し、歯のエナメル質を保護する効果があります。
歯科医師の指示に従って正しい方法で使用しましょう。

フッ素含有マウスウォッシュの使用

フッ素含有のマウスウォッシュは、口の中の細菌の成長を抑制し、歯の表面をフッ素で保護します。
歯科医師や薬剤師からの指示に従って使用しましょう。

フッ素の適切な使用は非常に重要ですが、過剰摂取は問題を引き起こす可能性があります。
歯科医師との相談や適切な指示に従うことが大切です。

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