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歯がしみる原因は虫歯だけじゃない。知覚過敏かもしれません

1.歯がしみる?知覚過敏

歯がしみる?知覚過敏

知覚過敏とは虫歯でもないのに「冷たいものを飲んだ時にしみた」、「酸っぱいものを食べた時に痛みを感じる」といった症状の事です。
知覚過敏は歯の内部にある象牙質(※1)が様々な要因からむき出しとなり、飲食物などが触れることで痛みを生じます。

知覚過敏は、通常の刺激に対して過敏に反応し、異常な不快感や痛みを感じることがあります。
例えば、普通の音や明るさでも耳や目が痛くなる、触れる刺激が痛みを伴うなどです。
また、過敏な感覚によって集中力が低下し、周囲の刺激に敏感になり集中力を維持できなくなります。

視覚過敏チェック

  • 1.歯歯を磨くと痛い
  • 2.冷たいものや温かい飲食物を摂取すると歯がしみる
  • 3.歯が痛いときがあるが、すぐに治る
  • 4.歯茎が下がってきている感じがする

上記に一つでも含まれている場合知覚過敏かもしれません。
虫歯の可能性もあります。
一度歯科医院で検査することをお勧めします。

2.知覚過敏の初期症状

知覚過敏の初期症状

知覚過敏になると、冷たい・熱い・甘いものを食べたり、歯磨きの時に、歯が痛んだりしみたりする症状が出ます。
また、空気を吸い込むときやしゃべっているときなどでも同様の症状が現れることがあります。
この痛みやしみる感じは、進行したむし歯のように長く続くことはほとんどなく、一時的なもので痛みが引いたりもします。

むし歯による痛みだと勘違いされてしまう事もあります。
一般の方には、むし歯なのか知覚過敏なのかの判断は難しく、歯に違和感がある時に、早めに歯科医師に相談されるのが一番です。

3.知覚過敏になるとなんで痛いのか?原因とは

歯の表面にあるエナメル質は神経が通っていなく痛みなどの痛覚はありません。
本来エナメル質は骨よりも固く頑丈な組織となっております。
しかし年月を重ねるうちにエナメル質が削れ、象牙質がむき出しになってしまいます。
象牙質は神経が通っているため、冷たい飲み物などに触れると痛みを生じます。その痛みの事を知覚過敏といいます。

知覚過敏になるとなんで痛いのか?原因とは

ではなぜエナメル質が削れてしまうのでしょうか?

原因は様々ございますが、多くの原因として考えられるのは
・酸性のものをよく食すことで、エナメル質が溶けてしまう。
・歯ぎしりや歯を食いしばるといった生活習慣からエナメル質がかけてしまう。
・長い年月を重ねることでエナメル質がすり減ってしまった。

4.知覚過敏を放置するとどうなる?

知覚過敏を放置すると、さまざまな影響が生じる可能性があります。
知覚過敏は、歯のエナメル質の薄化や歯の根の露出によって引き起こされる症状で、冷たい飲み物やアイスクリーム、熱い飲み物、甘い食べ物、または歯の刺激によって痛みを感じる状態です。
知覚過敏が放置されると、以下のような問題が生じる可能性があります。

知覚過敏を放置するとどうなる?

歯の痛みの悪化

知覚過敏が進行すると、エナメル質が削れてしまっている範囲や箇所が広がり、痛みの感じ方がますます強くなります。
そうなった場合、食事や飲み物の摂取する際、痛みを感じ飲食を苦痛に感じる事で、生活に支障が出てきます。
知覚過敏が重症になると、水などを飲むときだけではなく、何もしていない時にも痛みを感じるようになり、歯と歯茎の境目が欠損し、象牙質がむき出しになってしまいます。

噛む力の低下

噛む力の低下

知覚過敏によって冷たい飲み物を飲んだりすることで痛みを感じるため、噛む力が低下する可能性があります。
食事の咀嚼が困難になり、栄養不足や消化の問題が生じる場合があります。

歯の傷

歯の傷

知覚過敏の原因となるエナメル質の薄化や歯の根の露出は、歯の組織を弱めることがあります。
その結果、虫歯や歯の欠損、歯周病などのリスクが高まる可能性があります。

知覚過敏は生活に支障がでる

生活に支障がでてくる…

知覚過敏による痛みや不快感は、日常生活に悪影響を及ぼすことがあります。
冷たい飲み物やアイスクリームを楽しめなかったり、歯の刺激を避けなければならなかったりすることで、生活の制約が生じるかもしれません。

知覚過敏は自然に治る事はありません。一時痛みを感じなくなってもそれは治ったわけではありません。

5.自宅でできる知覚過敏のセルフケア・予防

歯の磨を改善

歯の磨を改善

知覚過敏の原因はエナメル質が削れたり欠損することで、象牙実がむき出しになってしまう事です。
強く、毛先が頑丈な歯ブラシで歯を磨くと、エナメル質を傷つけてしまう事があります。
知覚過敏が気になる方は、適切なブラッシングを行い、知覚過敏専用の歯磨き粉を使う事です。
正しい歯磨きの方法は、ご希望があればお伝えいたします。

口腔内性の状態になる事を避ける

口腔内性の状態になる事を避ける

口腔内が酸性になってしまうと、エナメル質が破損してしまう細菌が発生します。
口腔内は清潔にできれば三食の食事のあと30分以内の間に歯を磨きましょう。

歯磨き粉を知覚過敏用のものを使用する

歯磨き知覚過敏用のものを使用する

通常の歯磨き粉は虫歯予防やつるつるになる効果がありますが、研磨剤が入っております。
研磨剤の成分が入った歯ブラシで強くみがいてしまうと、エナメル質に悪影響を与えます。

6.知覚過敏の歯科治療

知覚過敏の歯科治療

一般的な方法としては、歯の表面にフッ素塗布をする事で、歯の表面を強化し、知覚過敏を軽減することができます。
もしエナメル質が欠損している場合や歯茎に問題がある場合は、該当する箇所の治療をいたします。
充填物や被せ物、歯茎の手術などが行われることがあります。
また、生活習慣や食事習慣の見直しもため、日常生活を伺った上で適切なアドバイスをさせていただきます。

7.知覚過敏の歯科治療の流れ

1.知覚過敏の診断
まずは痛みの症状をなどを伺った上で歯や歯茎の状態を確認します。
2.知覚過敏の治療
症状を確認した上で、治療方法をお伝えし、治療に入ります。
・フッ素塗布 エナメル質の強化
・歯が欠損している場合は治療いたします。
・歯茎の治療:歯茎に問題がある場合は、歯茎の治療をいたします。
3.ご自宅でのケア

症状を確認した上で、治療方法をお伝えし、治療に入ります。
特殊な歯磨き粉やゲルの処方
場合によっては特殊な歯磨き粉やゲルを処方します。
歯の表面を保護する成分が含まれており、知覚過敏を軽減する効果があります。

7.よくある質問

知覚過敏と虫歯の違いは?

知覚過敏は、歯の神経が刺激に対して過敏に反応する状態です。
歯のエナメル質が摩耗したり、歯茎の退縮などが原因とされます。
一方、虫歯(むしゃ)は歯の表面のエナメル質が細菌によって侵食される状態です。
これにより、歯内の象牙質や神経が損傷され、痛みや感染が起こります。
虫歯は定期的な歯科検診と予防歯科のケアが重要であり、治療としては患部の除去と充填(かぶせる)が一般的です。
したがって知覚過敏は刺激に対して過敏な痛みの状態を指し、虫歯は歯の表面の組織が細菌によって侵された状態となります。
言葉にするとなかなか伝わりずらいと思いますが、歯に違和感を感じた際は歯科に相談されることをお勧めいたします。

知覚過敏は自然に治ることはありますか?

知覚過敏は自然に治ることはありません。一時的に痛みが和らぐことはありますが、治ったわけではありません。
軽度の知覚過敏であれば、歯磨き粉を知覚過敏用のものを使用されることをお勧めします。
知覚過敏は歯の一番外側にある、エナメル質が欠損または溶けてしまった状態のことをいいます。
そのためエナメル質の治療が必要となります。

知覚過敏になりやすい食べ物はありますか?

酸を多く含む果物や梅干しを多量に召しあがていると歯が溶けやすくなります。
また鉄分を多く含む食べ物を食べる事で、健康的な歯を守る事ができます。

8.用語解説

エナメル質

エナメル質は、歯の最も外側にある硬い組織です。歯を保護し、噛む力や噛みしめる力に耐える役割を果たしています。
エナメル質は主に無機物で構成されており、主成分はハイドロキシアパタイトと呼ばれる物質です。

象牙質

象牙質(ぞうげしつ)は、歯の主要な組織の一つであり、歯の表面を覆っているエナメル質の下に存在します。
象牙質は主にカルシウムとリンからできており、固い組織であるため、歯を保護し支える役割を担っています。
象牙質は歯の内部に広がっており、虫歯などによって象牙質が侵食されると、歯の感覚が過敏になることがあります。
この象牙質の過敏は、冷たい、熱い、甘い、酸味のある食べ物や飲み物に対して過敏な反応を引き起こすことがあります。

歯髄

歯髄は、歯の中心に位置する柔らかい組織であり、神経組織、血管、リンパ管、結合組織から構成されています。
歯髄は通常、歯の根の先端から歯の頂点まで伸びており、主に神経の供給、感覚の伝達、および血液循環など様々な役割があります。
歯髄に、歯にダメージが加わったり、虫歯や歯髄炎などの病気が進行すると炎症が起こることがあります。
この状態は一般的に歯の痛みや感染、腫れなどの症状を引き起こします。
歯髄炎が進行すると、根管治療や歯の抜歯が必要になる場合があります。

歯根膜

歯根膜は、歯と骨の間にある組織の一部です。
歯根膜は、歯の根と顎の骨を接続し、歯を骨に固定している役割を果たしています。
歯根膜は線維性結合組織から構成されており、弾力性があります。

歯根膜は咀嚼や咬合の際に歯の衝撃を吸収し、歯を保護する役割を果たしています。
また、歯根膜は神経繊維と血管を含んでおり、歯の感覚を感じるための神経を提供し、栄養や酸素を歯に供給します。

歯根膜は異常が起こることもあります。
歯茎の炎症や歯周病が進行すると、歯根膜が損傷を受けることがあります。
これにより歯の安定性が低下し、歯が動いたり抜けたりする可能性があります。

歯根膜

歯根膜は、歯と骨の間にある組織の一部です。
歯根膜は、歯の根と顎の骨を接続し、歯を骨に固定している役割を果たしています。
歯根膜は線維性結合組織から構成されており、弾力性があります。

歯根膜は咀嚼や咬合の際に歯の衝撃を吸収し、歯を保護する役割を果たしています。
また、歯根膜は神経繊維と血管を含んでおり、歯の感覚を感じるための神経を提供し、栄養や酸素を歯に供給します。

歯根膜は異常が起こることもあります。
歯茎の炎症や歯周病が進行すると、歯根膜が損傷を受けることがあります。
これにより歯の安定性が低下し、歯が動いたり抜けたりする可能性があります。

歯槽骨

歯槽骨は、歯を支える骨組織です。
歯槽骨は、顎骨の中にある歯槽と呼ばれるくぼみの中に形成されています。

歯槽骨の主な役割は、歯を安定させ、咀嚼力の負荷を受け止めることです。
歯が骨にしっかりと固定されていることで、咀嚼時の力や噛み合わせに対して歯が動かず、安定した状態を保っています。
さらに、歯槽骨は生体の刺激や圧力に反応する能力を持っています。

しかし、歯の喪失や歯周病などの疾患によって歯槽骨が吸収されると、骨の量や質が低下し、周囲の歯の安定性が損なわれる場合があります。
歯科治療では、人工的に歯槽骨を補填する手術やインプラントなどの治療法が利用されることもあります。

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