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親知らずの原因、治療しなくてもいい?

歯を抜く事になってしまう原因は?

歯を抜く事になってしまう原因は?

親知らずが虫歯や痛みを生じてしまうのは、顎が小さくなったことでスペースを失ってしまった歯が引き起こす事が原因です。
顎のスペースが足りないため、親知らずが生えてしまうと、他の歯がはえるスペースを圧迫し、スペースがなくなり、斜めに生えたり、歯茎に埋まったままになったりすることがあります。
そのため、歯並びに影響したり、歯磨きが上手くできず、虫歯や歯周病のもととなってしまいます。
親知らずが生える人の割合について明確なデータはありませんが、一般的に約7割の人には親知らずが生え、そのうちきれいに生えるのは3割程度と言われています。

親知らずの原因として考えられるのは、主に以下となります。

1.顎の進化とスペース不足

人類の進化の過程で、顎のサイズが徐々に小さくなる傾向にあります。
※現代社会では明確なデータはありませんが、一般的に約7割の人には親知らずが生え、そのうちきれいに生えるのは3割程度と言われています。
歯の生える本数は決まっているため、親知らずが生える分、十分なスペースが確保できなくなっています。
特に現代人は、硬いものを噛む機会が減り、顎の発達が不十分になりがちです。
その結果、親知らずが生えるスペースがさらに不足し、正常に生えずに埋伏したり、斜めに生えたりする原因となります。

2.食生活の変化

・現代の食生活は、昔に比べて柔らかい食べ物が中心となっています。
そのため、幼少期から顎を十分に発達させるための咀嚼運動が不足しがちです。
・硬いものを噛むことで顎の骨が刺激され、成長が促進されますが、柔らかい食べ物ばかり食べていると、顎の発達が不十分になり、親知らずが生えるスペースが確保できなくなります。

3.遺伝的要因

親知らずの有無や生え方には、遺伝的な要素も関与していると考えられています。
親から子へ、顎の骨格や歯のサイズなどが遺伝することで、親知らずが生えやすい体質を受け継ぐことがあります。

4.その他の要因

・歯並びや噛み合わせの問題も、親知らずの生え方に影響を与えることがあります。
・また、歯周病などによって歯茎が炎症を起こしている場合、親知らずが正常に生えるのを妨げることがあります。

これらの要因が複合的に作用することで、親知らずが正常に生えずに、様々な問題を引き起こすことがあります。

親知らずの症状

親知らずの症状

軽度の親知らず

・違和感や軽い痛み:親知らずが生え始めると、奥歯のあたりに違和感や軽い痛みを感じることがあります。これは、歯茎が圧迫されるためです。
・歯茎の腫れ:親知らずの周りの歯茎が少し腫れることがあります。
・口臭:歯磨きがしにくくなるため、口臭が発生しやすくなることがあります。

中度の親知らず

・強い痛み:親知らずが斜めに生えてきたり、歯茎に引っかかったりすると、強い痛みを感じることがあります。
・炎症:親知らずの周りの歯茎が炎症を起こし、赤く腫れ上がることがあります(智歯周囲炎)。
・発熱:炎症がひどくなると、発熱することがあります。
・口が開けにくい:顎の関節や筋肉に炎症が波及すると、口が開けにくくなることがあります。
・リンパ節の腫れ:首のリンパ節が腫れることがあります。

重度の親知らず

・激しい痛み:炎症が悪化すると、激しい痛みを感じることがあります。
・化膿:炎症部位が化膿し、膿が出ることがあります。
・周囲の歯への影響:** 親知らずが周囲の歯を圧迫し、虫歯や歯周病の原因となることがあります。
・嚢胞の形成:まれに、親知らずの周りに嚢胞(膿の袋)が形成されることがあります。
・顔の腫れ:炎症が顔全体に広がり、顔が腫れることがあります。

親知らずは歯並びに影響する?

親知らずは歯並びに影響する?

症状にもよりますが、親知らずは歯並びに影響を与える可能性があります。
特に、斜めに生えていたり、完全に埋まっていたりする場合、他の歯を圧迫して歯並びを悪くする原因となることがあります。
親知らずが手前の歯を押すことで、全体の歯列にずれが生じ、前歯の歯並びが悪くなることもあります。
ただし、まっすぐ綺麗に生えていて、他の歯に影響を与えない場合は、必ずしも抜歯する必要はありません。

親知らずを残しておくと虫歯になる?

親知らずを残しておくと虫歯になる?

症状にもよりますが、親知らずは歯並びに影響を与える可能性があります。
特に、斜めに生えていたり、完全に埋まっていたりする場合、他の歯を圧迫して歯並びを悪くする原因となることがあります。
親知らずが手前の歯を押すことで、全体の歯列にずれが生じ、前歯の歯並びが悪くなることもあります。
ただし、まっすぐ綺麗に生えていて、他の歯に影響を与えない場合は、必ずしも抜歯する必要はありません。

親知らずは治療すべき?

親知らずは治療すべき?

親知らずがはえてしまったからすぐ抜歯。というわけではありませんが、以下のような場合は、治療を検討する必要があります。
・痛みや腫れがある場合:親知らずが生える際に痛みや腫れを繰り返す場合、炎症を抑える治療や抜歯が必要となることがあります。
・虫歯や歯周病のリスクが高い場合:親知らずが磨きにくい位置にあるため、虫歯や歯周病のリスクが高い場合、予防的な抜歯が推奨されることがあります。
・歯並びに影響を与えている場合:親知らずが他の歯を圧迫し、歯並びを悪くしている場合、抜歯によって歯並びの悪化を防ぐことができます。
・嚢胞(のうほう)ができている場合:親知らずの周りに嚢胞ができると、周囲の骨を溶かす可能性があるため、摘出手術が必要になることがあります。
一方で、親知らずがまっすぐ生えていて、きちんと歯磨きができ、周囲の歯に悪影響を与えていない場合は、必ずしも抜歯する必要はありません。
親知らずの状況や正しいケアを行いうまく向き合えば、抜歯する事はありません。