こどもの虫歯はどうしてできるの?原因と予防
お子さんが虫歯にならないようにするには、おこさんが歯磨きの習慣をつける事が一番です。
そのためには、家族の協力が大事です。
今回の記事では、お子さんが虫歯にならないよう、気を付けていきたいことをまとめました。
こどもの虫歯はどうしてできるの?砂糖を多く含む飲食物の摂取
良く知られていることですが、砂糖を多く含む飲食物の摂取は乳歯の虫歯リスクを高めます。
虫歯菌は砂糖を栄養源にして酸を作り、この酸が歯を溶かすことで虫歯になります。
乳歯は永久歯に比べて弱く、虫歯になりやすいため、砂糖の摂取量が多いと虫歯の進行も早まります。
ジュースやお菓子など、砂糖を多く含む飲食物はできるだけ控え、食後の歯磨きを徹底することが大切です。
こどもの虫歯はどうしてできるの?仕上げ磨きが不十分
仕上げ磨きが不十分だと虫歯のリスクは高まります。
お子さん自身では磨き残しが多く、特に奥歯や歯と歯の間は汚れが溜まりやすいです。
仕上げ磨きをすることで、お子さんの歯磨きでは落としきれない汚れをしっかり除去し、虫歯菌の繁殖を防ぐことができます。
毎食後、特に寝る前の丁寧な仕上げ磨きは、お子さんの歯を虫歯から守るために非常に重要です。
歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシも併用すると、より効果的です。
こどもの虫歯はどうしてできるの?唾液の分泌が少ない時間帯のケア不足
唾液の分泌が少ない時間帯のケア不足は虫歯の原因となります。
特に就寝中は唾液の分泌が減少し、自浄作用が低下します。
唾液には、口の中の細菌を洗い流したり、酸を中和したりする働きがありますが、分泌量が少ないとこれらの効果が弱まります。
そのため、就寝前にしっかりと歯磨きをしないと、虫歯菌が活発に活動し、歯を溶かすリスクが高まります。
寝る前の歯磨きは、他の時間帯よりも丁寧に行うことが重要です。
フッ素入りの歯磨き粉を使用するのも効果的です。
こどもの虫歯はどうしてできるの?生えたばかりの歯の弱さ
生えたばかりの歯は虫歯になりやすいです。
なぜなら、生えたての歯のエナメル質はまだ未熟で、酸に弱いからです。
特に乳歯や、生え変わったばかりの永久歯は、表面が粗く、プラーク(歯垢)が付着しやすく、虫歯菌が繁殖しやすい環境にあります。
そのため、丁寧な歯磨きとフッ素塗布などで歯質を強化することが重要です。
特に、生え始めの歯は柔らかい歯ブラシで優しく磨き、定期的な歯科検診でアドバイスを受けることをおすすめします。
子供の歯を守るには毎日の仕上げ磨きの徹底
毎日の丁寧な仕上げ磨きは、乳歯の虫歯予防に非常に効果的です。
お子さんが磨いた後に磨き残しのケアも出来ますし、家族間のコミュニケーションもうまれ、一日の始め・終わりに有意義な時間を過ごせるでしょう。
子供の歯を守るにはフッ素の活用
フッ素は、虫歯予防に多岐にわたる効能を発揮します。
まず、歯のエナメル質を強化し、酸に溶けにくい性質に変えることで、虫歯菌が出す酸から歯を守ります。
また、初期の虫歯を修復する再石灰化を促進する効果もあります。
さらに、虫歯菌の活動を抑制し、酸の産生を抑える働きも持っています。
フッ素は、歯磨き粉、フッ素洗口液、歯科医院でのフッ素塗布など、様々な方法で利用できます。
特に、乳歯や生えたばかりの永久歯はフッ素の効果を受けやすいため、積極的に活用することをおすすめします。
定期的なフッ素塗布は効果的です。
子供の歯を守るには食習慣の見直し
食習慣の見直しは虫歯予防に非常に重要です。
なぜなら、虫歯は口の中にいる虫歯菌が糖分を分解して酸を作り、その酸が歯を溶かすことで発生するからです。
特に、甘いお菓子やジュースを頻繁に摂取すると、口の中が酸性の状態になりやすく、虫歯のリスクが高まります。
間食の回数を減らす、時間を決めて食べる、食後に歯磨きをするなどの工夫が効果的です。
また、だらだらと食べ続けるのも良くありません。
バランスの取れた食事を心がけ、規則正しい食生活を送ることで、虫歯になりにくい口内環境を保つことができます。
食習慣の見直しも予防の手段の一つです。
シーラントの検討
シーラントは、奥歯の溝をプラスチックで埋める虫歯予防法です。
特に子供の奥歯は溝が深く、歯ブラシが届きにくいため、虫歯になりやすいです。
シーラントで溝を埋めることで、食べかすや細菌が入り込むのを防ぎ、虫歯のリスクを減らすことができます。
定期的な検診の受診
定期的な歯科検診は乳歯の虫歯予防にとても効果的です。
歯科検診では、自分では気づきにくい初期の虫歯を発見できたり、歯磨きの状態をチェックしてもらい、正しい磨き方を教えてもらったりできます。
また、歯医者さんでフッ素を塗ってもらうことで、歯を強くして虫歯になりにくくすることもできます。
ただし、歯科検診だけでは完全に虫歯を防ぐことはできません。毎日の丁寧な歯磨きや、甘いものを控える食生活も大切です。
定期検診と日々のケアを組み合わせて、お子さんの歯を虫歯から守りましょう!
歯科医師と保護者の連携
お子さんが虫歯にならないよう、口腔内の健康を保つには、歯科での検診・治療だけではできません。
ご家庭での生活習慣やケアが必要です。
また日頃の口腔内のお悩み「歯を磨くのをいやがる」「なかなか歯がはえてこないけど大丈夫か?」などなどお子様の口腔内の状況を踏まえ、適切なアドバイスをさせていただきます。
実は家族から感染し虫歯になる事も…
赤ちゃんを虫歯から守るために、お母さんの虫歯治療と口腔ケアは出産前に済ませておくことも大事です。
生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には虫歯菌はいませんが、お母さんやご家族から感染することもあります。
特に1歳半~2歳半は「感染の窓」と呼ばれ、乳歯が生えそろう時期なので、虫歯菌が住み着きやすくなります。
この時期は、奥歯が生えてきて形も複雑なので、特に虫歯になりやくなります。
お母さんだけでなく、お父さんや祖父母も、この期間は赤ちゃんに虫歯菌をうつさないように注意しましょう。
お子さんのケアも大事ですがご家族の方から虫歯菌が感染する事もあるので、家族一眼となり、虫歯にならないよう、気を付けましょう。
例えばご家族の使ったコップやスキンシップから感染する恐れもあります。
スキンシップは大事ですが、適度にとどめる事も必要かもしれません。
子供の虫歯の進行は早い
お子さんの虫歯は、大人の虫歯よりも早く進行してしまいます。
乳歯や生えたばかりの永久歯は、大人の歯よりも柔らかいため、虫歯になるとあっという間に悪化してしまいます。
だからこそ、早期発見・早期治療がすごく大切です。
お子さんは自分で口の中の変化に気づきにくいので、親御さんが毎日しっかりチェックしてあげてください。
そして、歯科医院での定期的なプロのチェックも忘れずに受けるようにしましょう。
早期発見できれば、大がかりな治療をせずに済むこともあります。
お子さんの歯を虫歯から守るために、日々のケアと定期的な検診を心がけましょう!
乳歯の虫歯の見分け方
・歯の色の変化:
初期の虫歯は、歯の表面が白く濁って見えることがあります。
進行すると、茶色や黒色に変色することがあります。
・歯の表面のくぼみや穴:
歯の表面に小さな穴やくぼみができている場合は、虫歯の可能性があります。
特に、奥歯の溝や歯と歯の間は注意が必要です。
・歯の痛み:
冷たいものや甘いものを食べた時に、歯が痛む場合は、虫歯が進行している可能性があります。
ただし、初期の虫歯では痛みを感じないこともあります。
・歯ぐきの腫れや出血:
虫歯が進行して歯の神経まで達すると、歯ぐきが腫れたり、出血したりすることがあります。
・口臭:
虫歯が進行すると、口臭が強くなることがあります。
これらの症状に気づいたら、早めに歯科医院を受診しましょう。
早期発見・早期治療が大切です。

