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乳歯が虫歯になってしまう前に

1.乳歯が生える時期・特徴

1.乳歯が生える時期・特徴

乳歯は、個人差がありますが、おおよそ生後6ヶ月から1歳ごろから生え始めます。
乳歯は20本あり、通常は2歳から3歳までに完全に生え揃います。
その後、乳歯は約6~12歳までの間、徐々に永久歯に置き換わっていきます。

乳歯と永久歯の違い

歯の本数

乳歯は通常、上下合わせて20本あります。一方、永久歯は32本あります。

歯の形状

乳歯は小さく、幅広い形状をしています。
永久歯はより大きく、奥歯には尖った形状をしています。

歯の色

乳歯は通常、白くなめらかな表面を持っています。
永久歯は、乳歯よりも若干黄色味がかかって見えることがあります。

2.乳歯は虫歯になりやすい

乳歯は虫歯になりやすい

エナメル質の薄さ

乳歯のエナメル質は永久歯と比べて薄く、虫歯に対する保護が弱いです。

咀嚼力の低さ

乳歯の咀嚼力は永久歯よりも弱いため、食べカスや糖分が歯に付着しやすくなり、虫歯の原因となります。

正しい歯磨きが難しい

小さなお子様はまだ上手に歯磨きができず、磨き残しが多く見受けられます。
正しい歯磨きの方法を覚える事が必要です。

糖分の摂取

乳児や幼児は母乳やミルク、ジュースなど糖分を摂取する機会が多いため、虫歯菌の餌となり、虫歯のリスクが高まります。

食事の時間の長さ

口の中は酸性~アルカリ性となっていますが、食物を摂取し続けると酸性に傾いていきます。
酸性になると、前述のエナメル質を溶かす要因につながります。
小さいうちは食事の時間も長く、常に食物を摂取し続ける状況が多くなるため食後、歯磨きなどの虫歯予防をしないと虫歯になってしまう可能性が高くなります。

3.乳歯の虫歯症状

乳歯の虫歯(初期症状)

1. 色の変化

乳歯の表面に白い斑点が現れることがあります。
これは歯のエナメル質の脱灰や酸性物質により生じます。

2.歯の感度

虫歯が進行すると、虫歯がある部分の歯が刺激に敏感になります。
冷たい飲み物や熱い食べ物を摂ると、歯にしみる感じが出ることがあります。

3. 食べ物の噛みごたえの変化

虫歯が進行すると、虫歯のある部分の歯が脆くなるため、食べ物をかむ際に痛みや違和感を感じることがあります。

重度の乳歯の虫歯

歯の痛み

虫歯が深く進行している場合、歯の神経や血管にまで達して痛みを引き起こすことがあります。

歯に膿のたまりや感染の拡大

重度の虫歯は、膿を伴う感染が生じるリスクが高まります。
この感染は、歯茎や周囲の組織に広がることで、腫れや炎症を引き起こします。

3. 歯の損失

虫歯が重度に進行すると、乳歯が抜け落ちたりする可能性があります。
乳歯が早期に損失すると、永久歯の正しい位置への成長に影響を与えることがあります。

4. 栄養不足や発育の問題

虫歯による痛みや不快感により、子供が食事を十分に摂取できない場合があります。
これにより栄養不足が生じたり、子供の正常な発育に悪影響を与える可能性があります。

4.乳歯の虫歯を放置するとどうなる?

乳歯の虫歯を放置するとどうなる?

痛みや感度の増加

虫歯が進行すると、歯の神経にまで達することがあります。
その結果、歯の痛みやしみる感じをより強く感じるようになるかもしれません。

感染の拡大

虫歯が放置されると、他の歯への感染のリスクが高まります。
歯の周囲の組織に広がり、腫れや炎症を引き起こします。

永久歯に影響を与える可能性

乳歯の虫歯が進行し、感染が広がると、永久歯に悪影響を及ぼす可能性があります。
乳歯が早期に抜け落ちるか、虫歯の感染が永久歯に及ぶ場合、永久歯にも虫歯が発生するリスクが高まります。

5.乳歯が虫歯にならないよ予防方法

5.乳歯が虫歯にならないよ予防方法

正しい歯磨き

乳歯が生える前から歯磨きの習慣を身につけさせることが大切です。
適切な歯ブラシと歯磨き粉を使用し、歯や歯茎を優しく磨くように指導してください。
また、歯医者さんの指示に従って、定期的に歯のクリーニングを受けることも重要です。

健康的な食事

虫歯の主な原因は糖分を含む食べ物や飲み物です。
それを避けるために、特に寝る前にはおやつや甘い飲み物を摂らないようにしましょう。
また、バランスの取れた食事を心がけ、栄養豊富な食品を摂取することも大切です。

フッ素の利用: フッ素は歯のエナメル質を強化し、虫歯の予防に効果的です。

歯科検診時にフッ素塗布をさせていただきますので、定期的に歯科検診することをお勧めいたします。

口腔衛生の習慣

お子さんに適切な口腔衛生習慣を教えることも重要です。
歯ブラシや歯間ブラシの使い方、フロスの使用法などを指導し、歯垢や食物の残りを除去する習慣を身につけさせましょう。

5.乳歯が虫歯にならないよ予防方法

6.乳歯に虫歯ができてしまったら

虫歯が進行している場合、早期に歯医者に相談することが重要です。
虫歯の進行度合いにより、削り取り、詰め物を行うことがあります。
治療後は、再発しないよう、歯磨きと予防策の見直しが必要です。
当クリニックではお子さんとご両親と一緒に正しい歯磨きの方法をお伝えしております。
お子さんの症状などにあわせた予防方法もお伝えいたします。ご不安やご質問はなんでもお聞きください。
使いやすい歯ブラシや歯磨き粉も用意しております。

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